防虫フィルムの効果やメリットとは?フィルムの種類や選び方も解説
気候の良い時期は窓を開けておきたいですが、虫が寄ってきたり室内に入ってきたりして、対処に困ったという人は多いでしょう。本記事では、虫対策に防虫フィルムが適している理由と、選び方のポイントを解説します。
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窓に虫が寄ってくる原因
ユスリカ、ガ、カゲロウ、セミ、カナブンなど一部の虫は、紫外線に集まる性質を持ちます。蛍光灯の光には紫外線が含まれるため、照明の光が漏れ出る窓ガラスに虫が集まりやすいのです。
虫対策に防虫フィルムが有効な理由
走行性を持つ虫は、照明に含まれる紫外線に引き寄せられます。防虫フィルムを窓ガラスに貼ると、紫外線をカットできるため、虫の飛来を減らせます。
防虫フィルムのメリット
防虫フィルムのメリット6つを紹介します。
- ランニングコストがかからない
- 外観に影響を及ぼさない
- 安全に虫対策ができる
- 紫外線をカットできる
- 室温の上昇を抑制する
- 防災性も向上する
ランニングコストがかからない
捕獲機や電撃殺虫灯は、窓に飛来する虫対策として有効です。しかし、半年ごとにUVランプを交換したり、捕獲した虫を処理したりする必要があります。一方防虫フィルムは、エネルギーを使わず、手入れも簡単なのでランニングコストがかかりません。
外観に影響を及ぼさない
店舗やオフィスの外観は、窓ガラスによって大きく左右されます。虫が集まっていたり、殺虫灯などの機材が設置されていたりすると、イメージダウンにつながるおそれがあります。防虫フィルムは、施工後も外観がほとんど変わらないため、外観に影響を及ぼさずに対策可能です。
安全に虫対策ができる
殺虫剤や虫除け剤は、小さな子どもやペットに悪影響を及ぼすおそれがあります。飲食店や医療品や精密部品などを扱う工場でも、商品への混入を避ける目的で使えないケースが多いでしょう。防虫フィルムは薬剤を含まないため、安全に虫対策ができます。ただし、走行性を持たない虫に対応しているタイプには薬剤が練り込まれています。気になる方は、施工前に薬剤が含まれているかチェックしましょう。
紫外線をカットできる
紫外線は、肌の日焼けや視力の低下、家具や床の色褪せの原因となります。防虫フィルムを貼ると、外から入りこむ紫外線のほとんどをカットできるので、紫外線のリスクを減らせます。
室温の上昇を抑制する
防虫フィルムの中には、遮熱機能を持つタイプもあります。日射や赤外線を反射・吸収して、室内温度の上昇を抑制することで、エアコン代の削減につながります。
防災性も向上する
防虫フィルムを窓に貼ると、地震や台風など災害が発生した際に窓が割れにくくなります。もし割れてしまった場合も、ガラス片の飛散を防げるため安全です。
防虫フィルムの種類・選び方
防虫フィルムは、大きく以下2つの種類に分けられます。それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。
- 紫外線カットタイプ
- 薬剤配合タイプ
紫外線カットタイプ
走行性の虫を引き寄せる紫外線をカットして、虫の飛来を防ぐタイプです。小さな子どもがいる家庭や飲食店など、薬剤が使えない場合でも、安心・安全に対策ができます。
薬剤配合タイプ
薬剤配合タイプは、防虫効果のある薬剤を練り込んだ防虫フィルムです。蚊やゴキブリなど、走行性を持たない虫も寄せ付けないため、高い防虫効果が期待できます。
防虫フィルムで虫の侵入を防ごう
防虫フィルムは、走行性の虫が好む紫外線をカットすることで、虫の飛来を低減させるアイテムです。窓に貼るだけで効果を発揮します。薬剤を使用しないため、小さな子どもやペットがいる家庭や飲食店、医療品工場などでも安心して使えます。防虫フィルムは、窓ガラスを割れにくくする効果も期待できるので、防災対策としても有効です。虫対策を検討しているのであれば、メリットの多い防虫フィルムがおすすめです。