防災フィルムの貼り方と注意点!業者に依頼するメリットを紹介
地震や台風などの自然災害が発生した際、窓ガラスが割れると、飛び散った破片によってケガをする危険があります。防災フィルムは、ガラスが割れた際の飛散を防ぎ、被害を最小限に抑えるための対策として有効です。そこで本記事では、防災フィルムの特徴や貼り方、施工時の注意点について詳しく解説します。
この記事を読むための時間:3分
防災フィルムとは?特徴とメリット
防災フィルムは、窓ガラスの強度を高め、割れた際の飛散を防ぐためのフィルムです。ガラスの破損を防ぐだけでなく、さまざまなメリットがあります。
防災フィルムの役割
防災フィルムの主な役割は、地震や台風などで窓ガラスが割れた際に、破片の飛散を防ぐことです。窓ガラスに密着したフィルムに破片が付着し、室内に飛び散るリスクを軽減します。また、貫通防止性能もあるため、飛来物の衝突による破損を防ぐ効果も期待できます。
防災フィルムを貼るメリット
防災フィルムを貼ると、災害時の安全性が向上します。災害時に窓ガラスが割れてしまうと、ケガや避難の妨げになってしまいます。防災フィルムを貼れば、ガラス片の飛散を防ぐことが可能です。また、防犯対策としても役立ち、窓ガラスを割って侵入しようとする空き巣被害を防ぐ効果もあります。
防災フィルムの貼り方
防災フィルムを貼る際には、適切な道具を準備し、正しい手順で施工することが重要です。
必要な道具
防災フィルムを貼る際には、以下の道具を準備しましょう。
- 防災フィルム
- スプレーボトル
- 中性洗剤(水200~300mlに対して、2~3%の中性洗剤を入れて混ぜる)
- スキージーまたはゴムベラ
- カッターナイフ
- メジャーまたは定規
- 乾いた布
- 新聞紙やビニールシート
フィルムを貼る前の準備
防災フィルムを貼る前に、窓ガラスを掃除しておくことが大切です。汚れやホコリが残っていると、フィルムが密着せず、気泡やシワの原因になります。中性洗剤を薄めた水をスプレーボトルに入れてガラスに噴射し、スキージーなどで汚れを落としましょう。その後、乾いた布でしっかりと拭き取ってください。
また、窓ガラスの周りが汚れないように、窓の周りをビニールシートや新聞紙で養生しましょう。カーテンは取り外し、周りに置いてあるものも除けておいたほうが安心です。
防災フィルムの施工手順
防災フィルムの施工手順は次の通りです。
- 窓ガラスのサイズを測り、フィルムをカットする
- フィルムを剥がしやすくしておく
- フィルムを貼る
- 空気を抜いて密着させる
- 余分な部分をカットする
手順① 窓ガラスのサイズを測り、フィルムをカットする
窓ガラスのサイズを正確に測り、それに合わせてフィルムを少し大きめにカットします。施工後に余分な部分をカットするため、3~5cm程度大きめにするのがポイントです。
手順② フィルムを剥がしやすくしておく
防災フィルムには裏紙がついているため、剥がしやすくしておくとスムーズに作業できます。端を少しめくっておいたり、裏紙の角にセロハンテープを貼ったりすると、貼り付け時に扱いやすくなります。
手順③ フィルムを貼る
スプレーボトルで窓ガラス全体にたっぷりと水を吹きかけます。水の量が少ないと、施行後にシワが残りやすくなるため、多すぎると感じる程度にかけるのがポイントです。次に、フィルムの裏紙を剥がしながら、窓ガラスに貼り付けます。慣れていない方や、大きな窓に貼る場合は、2人で作業する方が安心です。
手順④ 空気を抜いて密着させる
中性洗剤を薄めた水を吹きかけながら、スクレーパーやゴムヘラを使って、フィルムの内側から外側に向かって空気と水を押し出します。一度に空気を抜こうと思わず、少しずつ丁寧に進めましょう。
手順⑤ 余分な部分をカットする
フィルムがしっかりと密着したら、定規を当てながらカッターナイフを使って余分な部分をカットします。最後は、もう一度中性洗剤を薄めた水を吹きかけながら、水抜きをしましょう。
防災フィルムを自分で貼る際の注意点
防災フィルムを貼る際は、窓ガラスの種類を確認し、気泡やシワに注意しながら作業を進めましょう。
窓ガラスの種類を確認する
防災フィルムは、すべての窓ガラスに適しているわけではありません。網入りガラスやペアガラスにフィルムを貼ると、熱割れを引き起こす可能性があります。事前に窓ガラスの種類を確認し、適したフィルムを選びましょう。
気泡やシワに注意する
フィルムを貼る際に空気が入ると、気泡やシワができやすくなります。スクレーパーを使って丁寧に空気を抜くことで、きれいに仕上げられます。特に、大きな窓に貼る場合は、複数人で作業するとスムーズです。
防災フィルムの施工を業者に依頼するメリット
防災フィルムは自分で貼ることも可能ですが、業者に依頼すると以下のようなメリットがあります。
仕上がりがきれいになる
プロの業者に依頼すると、気泡やシワのない美しい仕上がりが期待できます。また、適切に施工してもらえるため、フィルムが剥がれにくく、長期間の効果が期待できます。
貼り付けの失敗リスクがない
自分で貼る場合、フィルムがズレたりシワが寄ったりと、失敗するおそれがあります。一方で、業者に依頼すれば、施工ミスのリスクを回避できます。
防災フィルムを正しく貼って災害に備えましょう
防災フィルムは、災害の際の飛来物衝突による破損や、割れた窓ガラスの飛散を防ぐための有効な対策です。自分で貼ることも可能ですが、正しい手順で施工しなければ効果を発揮しにくくなります。失敗を避け、長持ちさせるためには、業者に依頼するのがおすすめです。